婚活大変
音速で駆け抜けて、あなたのところに飛んでいき たいわ。
空を 自由に飛びたいって思ったことはない?
今、私がそれを叶えてあげるね、
小さな小さな、お人形さん―。
婚活っていうのがどれほど大変かは、
味わった者のみが知る苦しさです。
いろんな男性とお会いしたんですけれども、
私のこのみなぎるパワーを受け止めてくれそうな 男なんていなかったわ。
こ の全身にみなぎるパワーと、自分でも押えきれないワガママボディ。
この力をあなたに差し上げたい、そういう人が、
これまではいなかった。
とある人は、メガネをかけた銀行マンで、
常に小脇にそろばんを抱えていたわ。
数字を見るとね、さっとそろばんを前に出して、
すぐさま計算を始めて、
誰よりも速いことに優越を覚えるの。
そんな人と結婚なんて出来ないわ。
とある人は、俳優で、
私によくおふくろの味を求めてきたわ。
でも残念、私は料理ができないの。
おふくろの味を再現した新婚生活なんて、
どだい無理だったのよ。
どだい、無理だったのよ。



